六甲山縦走「死のロード」ご褒美編
「死のロード」と言えば、野球界では、阪神タイガースが夏に甲子園球場を
高校球児に貸すためホームグラウンドが使えず他球場を
連戦転戦する厳しいことの代名詞
そんな、タイガースの地元六甲山縦走に挑戦というよりは
抽選で当たったのでどんなものかと参加してみましたが、、、、、
これが大間違いの元
内容は明石近くの須磨浦公園からスタートし六甲山系を登り降り
山裾の市内に入ることもしばしば、最後は宝塚でゴールの総延長56km
地元でいえば敦賀
前日は明石大橋の見える場所で1泊、早朝の4時半起床で受け会場へ
受付は午前5時から
7時まで、ルールは
4か所に関門があり
通過時間の
制限があること
まだ6時前だというのに、朝からこの人だかり、2、000人参加のこの大会
受付カードには顔写真入りで厳密を極めてます
私隊長は、実のところ
数日前より咳が止まらず
前夜も激しい咳込みで
ほとんど睡眠できずに
マスクをつけての出動
参加者多数の中で見渡す限りマスク着装者は、私のみ
まだ夜が明けきらぬ
5時55分にリモきん
登山隊は出発
で
「GOGOGO」やな~と
悠長なことを
やや夜も白み始め
微妙に明石海峡大橋が
見えます
六甲山系の
始まりは
この旗振山から
だんだんと明るくなり
眼下には神戸須磨区
須磨浦海浜公園付近が
見えます
太陽が顔を
出す頃には
全体的な流れが
見えてきます
2,000人もの
登山者が一気に
六甲山へ
大渋滞が発生
止まること
数時間
名勝馬の背も
長蛇の列で
大渋滞
ご覧の通り
登山道には
アリが這ごとく
長蛇の列
この渋滞は年々ひどくなってるみたいで激しい渋滞に2時間はロスインディオス
やっとの渋滞を抜けて
ここは16.4km地点
神戸電鉄有馬線の
鵯越(ひよどりごえ)駅
ここで、食事する人
天候も優れず
六甲山眼下、
神戸の町並みは
うす暗く、それ以上に
隊長の咳と体力の消耗は激しくなるばかり
終盤のチェックポイントでは
体力の99%を使い切り
あと24、3Kmも
残しているのに
そして制限時間残り30分を切り始めると、この人たちの出番
最後尾でこの人たちが遅れてる登山者に印篭を渡してリタイア
俗にこの人たちを赤鬼と呼んでるそうで
リタイヤをする者やすでに制限時間に遅れたメンバーはここで
迎えのバスに回収
リモきん登山隊もここで熱いレモネードの施しを受け再び出発
夕刻も過ぎ
すでに6時には
日も落ち8時ごろには
トップリと日が暮れ
闇の中
参加者は足元を照らす照明を頭に、ここまで来ると午前中に
弾んでいた会話もなく、誰一人アホグチをたたく者もなくただひたすら
無口、無言でみんなゾンビ状態に
リモきん登山隊も数時間前から会話もなく隊長の激しいせき込みだけが
闇にこだまし、頭に付けたヘッドランプは、すでにずれ足元を照らすどころか
まったく的を得ていない方向に、つけたマスクはあまりの息苦しさに
はずすでもなく着けるでもなく、鼻水は垂れ足は棒
照明を元に戻し鼻水を拭く気力は失せ、悪寒と発熱で
「ここはどこ、私は誰?」と言わんばかりのていたらく
夜間においても危険なコースは六甲山岳会?の皆さんの手厚い保護で、
行く手の照明や案内人が立ち指示をして至れり尽くせり
係員の「あと少しで~す、頑張ってください」の声援に、隊長の私、思わず
「あと少しって、何キロぐらい」と力なく質問
「ほんともう少しです、あと7キロで~す」って
オイオイあと7キロもあるのかよぉ~
熱~い温泉が走馬灯のように駆け巡り
もうすでに瞑想状態
瞑想と転倒を数回繰り返し
残りの体力と気力を
振り絞りなんとかゴール
時はすでに午後9時30分
スタートしてから
15時間35分
ゴールには
続々完走者が
みんな疲れ切った
表情で到着
このあとすぐに大雨に
駅構内で一旦腰を下ろすと立ち上がる気力もなく浮浪者状態
「タカラヅカ」が「カタラヅカ」に見えてくる
とにかく早く帰って休みたいの一心で帰宅
翌日病院名誉なことに
天皇陛下と同じマイコプラズマ肺炎です」とおほめの言葉をいただき
やはり無理を押してでも努力した隊長にご褒美が
ご褒美=「マイコプラズマ肺炎」
それって、なんかちゃうやろ~
おまけ、右足首ねんざで腫れひかず
半月たつけど、さすが~マイコプラズマ肺炎、未だに咳は止まりませぇ~ん
今年のリモきん大賞はここにきて大爆発の「マイコプラズマ」が最有力
しかし、そんなものに大賞取られてもなぁ~