中央アルプス 駒ケ岳~宝剣岳 命あってのものだね編
駒ケ岳~中岳、割となだらかな山頂からを順調に進んできたが
ここにきて様子が一変、ガイドフックや山の地図には
それほど詳しく書かれていないんですが~
めっちゃ崖
しばし麓で作戦会議中の
リモきん登山隊の後方から
イケメン兄ちゃんと
ベッピンノヤマガール
イケメン「これは凄いなぁ~、危ないし止めよっか~」とUターン
「はは~ん」やはり、みんなここで止めるんだと妙に安心
その後方からは大きなザックを背負った60歳ぐらいの
ごく普通のおっさんが登場
おばちゃん二人を従え麓に着くと「いくか~」との声に、おばちゃん号は
「わたしゃ~命が惜しいのでやめとくわ~」しかしおばちゃん号は
「よし、いこか~」思わずここでリモきん登山隊は「えぇ~、冗談でしょ~」と驚愕
おばちゃん2号の恰好と言えば登山靴ははいているが手袋は市販の軍手
おまけに首に温泉タオルをまいてどう見てもアルピニストには程遠い
まず、おっちゃんが崖をよじ登りその後におばちゃん2号が続く
岩肌にへばりつき中腹まで難なくクリア切り立った崖の頂点付近で
少し手足のやり場に困った様子はあったが鎖に捉まりながら
おっちゃんは大きなザックを背負ったまま頂上へ
引き続きおばちゃん2号が頂上に到達
おばちゃん2号は頂上からおばちゃん1号に「お~い、高け~ぞ~、お前も登って
こ~い」と絶叫、しばしおばちゃん2号は頂点での絶景を堪能し仁王立ち
してるうちに、今度は40歳ぐらいのごく普通の旦那とその奥さん
中学生ぐらいの男子をしたがえた「家族で登山隊」が登場
リーダーの旦那が「どっこも引っかかるようなところないね?いい、三点支持を
忘れずにな」といって躊躇することもなくあっさりと岩にへばりつく
中学生に至っては余裕すら感じられるが奥さんは「え~、こんなの無理よ~」と
言いながらよじ上り始める、中腹を過ぎ奥さんが「足の置き場がな~い」と
言いながら登る、おいおい一家心中するつもりか~と思いきや頂上へ到達
登るのはいいがこれを降りてくるとなると至難の業
みんな死を恐れず後先を考えてないやつらばかりだなぁ~と
言い訳がましくも心の準備が整なわないというより
臆病風に吹かれたリモきん登山隊は「今日は無理せず」の
決断で登頂を断念
いったん引き返すことに、なんとなく後ろめたさが後を引く
それにもまして無いに等しいプライドもズタズタに
とにかくいったん引き返し千畳敷を下り裏側からの
アタックに切り替えて再度検討しようということで意見は一致
宝剣岳手前で
思案すること40分
11時に下り始め
11時40分に
再びホテル千畳敷へ
駒ケ岳山頂方面から
一路、ホテル千畳敷に
向かって下ります
千畳敷カールの
中腹八丁坂付近から
振り返ると絶景
一旦、ホテル千畳敷で
昼食をとり今度は
左手より極楽平を
目指し登頂
雲の切れ間から
ホテル千畳敷が
極楽平の尾根づたいに
進路をとり宝剣岳の
裏側からアタックを
敢行
する予定
宝剣岳の頂上は
トップが二つあり
午前中にアタック
した方はたぶん
低い方
よく見ると中央には鎖、丸い黒い鉄の輪にその下には白ペンキで×
岩はせり出し到着はしたものの当初の状況以上に厳し~い
まったてに伸びる頂上、こちら側からの方が高くてむずかしそ~
とにかく踏み外せば
左下へガケした
500m?
ほんと、切り立った絶壁
ここでもしばし
検討会議
そうしてるうちに、ヤッケを羽織って眼鏡をかけたごく普通のおばちゃん
それも一人、「向こう側から渡ってきたのですか?」の問いにさりげなく
「そーよ~
おっちゃんとおばちゃんと女性二人、内一人は見るからに
少し
恰好は今時の山ガールタイツの上にスカート
このパーティーも向うから宝剣岳を乗り越えて渡ってきたことは
間違いない、オイオイみんなこの山というより崖をよじ登り鎖に
ぶら下がり渡ってくるのかよぉ~
リモきん登山隊が足踏みをしている間に後ろからためらわず
崖に飛びつく眼鏡のおっさん、ぐいぐいと岩にしがみつき登っていく
崖の上部の方に
小さな青い点に見えるのが
眼鏡のおっさん
左下崖は奈落の底
みんなのあまりの勢いに意気消沈のリモきん登山隊
人生の中でスポーツに関しては普通のおばちゃんより劣ったことのない
リモきんはここで完全に心身ともにノックアウト
結局「高所恐怖症」いう病が発生し今回はこちらからのアタックも断念
足取りも重く、引き返す尾根は風光明美でこれがせめてもの救い
どこからともなく現れた
偶然にも山の先生
カナダ人のロディ氏に遭遇(初対面)
彼は流ちょうな英語とよくわからない日本語で
遠くに連なる南アルプスの山々を説明
手前の桂子さんが
通訳、桂子さんは
山の学校の校長先生
やるな~桂子さん
これからのこともあり、桂子さんに「宝剣岳は無理だと、
槍ヶ岳も無理でしょうか?」の質問に「無理しなことね。」と
我がナンチャッテ登山隊に的確なアドバイスをいただき
あっさりと聞き分けよく稜線を引き返す
途中こんなことを
やりながら
しかしながら
眺めは最高
再び千畳敷カール
麓まで帰還
時間14:20分
今回は、予定通りに行程が進めず登山所要時間7時間45分
休憩と昼食で2時間歩行時間5時間45分ぐらいの登山でした。
千畳カールというよりはおやつにカールといった感じか、、、
がんばれナンチャッテ登山隊、しかし高所恐怖症じゃなぁ~